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■D,侯爵の『RADIO R'lyeh』、第弐佰伍拾蜂夜■
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こんやもラジオルルイエ
今宵の永遠に付き合う皆様、どうぞよろしく…


□ 今夜紹介する楽曲 □



プリーズ・プリーズ・ミー/クール・キャッツ

想思樹/フラワーズ

ハートを狙い撃ち/有馬竜之介

恋のバンバン/山本リンダ

ゲルピン・ロック/ムスタング

青春/ザ・ハプニングス・フォー

プリーズ・プリーズ・ミー/梓みちよ



□プリーズ・プリーズ・ミー/クール・キャッツ


クール・キャッツは

1964年5月にこのビートルズのカヴァー

『プリーズ・プリーズ・ミー』

でデヴューを飾ったグループ


もともと1963年 春に

結成された当初は

歌って踊れるスタイルのグループで


ジャニーズの対抗馬的存在だった


ところが

64年5月にこの曲を

リリースした時点では

襟なしのスーツに身を包んだ

和製ビートルズとして


東京ビートルズの対抗馬として

売り出されている。


それゆえなのか

日本語歌詞で歌っており、


訳詞は東京ビートルズと同じく

漣 健児


ご本人曰く、

「”抱きしめたい”で懲りていたけれど

どうしても漣健児じゃなくては!

と担当におだてられ、シブシブ

引き受けた」


という。


かの漣健児ですら

ビートルズに

日本語歌詞が

乗らないということを

思い知らされていたのである。


一方、ライバルの

東京ビートルズは一足先に

この「プリーズ・プリーズ・ミー」を

シングル「抱きしめたい」のB面で

カヴァーしているが、


クール・キャッツ盤の方が

エレキ・コンボ感覚の

アレンジを施している分

わずかながら

ビートルズのニュアンスに近い







想思樹/フラワーズ


ソウシジュといえば

沖縄ヤンバルに咲く花だが


沖縄戦に散った

女学生たちの悲劇を描いた

1968年9月21日封切りの

日活映画『あゝひめゆりの塔』で

冒頭の


ゴーゴーホールで踊り狂う

昭和元禄の若者の群れを映したシーンで

使われたもので


戦争中だった20年前との

対比として効果的に使われている


フラワーズによる

スチール・ギターを駆使した演奏だが


このシーンで出てくるのは

全く別のバンドであります





ハートを狙い撃ち/有馬竜之介



有馬竜之介の「ハートを狙い撃ち」1967.2



青春歌謡歌手

有馬竜之介の

デヴューシングル

「土曜日に集まれ!」

のB面。


極めて優れたバンバンソングで

ドラムと

オルガンの生み出す

疾走感から

心揺さぶる歌詞とボーカル

そこから

間奏にじょんがらギターが入って

生み出すグルーヴ


なのにどことなくチープでガレージ感がある


隠れたガレージパンクとは

まさにこのこと



ザ・ルビーズの「恋のピストル」

と共に聴きたいところなんですが


今夜はリンダで





恋のバンバン/山本リンダ


1969年6月1日リリースだった

14枚目のシングル


天才リンダの甘ったるくも

迫力のある歌唱に


このすっ飛んだ歌詞

という脳天に

突き刺さる作品に

仕上がっている


この錯綜ぶりには、


60年代のリンダは

66年の

デヴュー曲「こまっちゃうな」

の大ヒット以降以降

ヒットには恵まれず


このころは

人気が低迷していたので

いかに当時

試行錯誤がなされていたかが

伺える


山本リンダブームが

復活するのは72年の

「どうにもとまらない」を

待つこととなります






ゲルピン・ロック/ムスタング



いかれたかけ声が精神をずたずたにしそうな

この時代のサイケデリック・トーキョーを

象徴するようなオリジナル曲

唯一のシングルのA面

『ゲルピン・ロック』1968

を聴いていただきました。

カルトGSの象徴的レコードです。


昭和元禄を

象徴したような

軽薄なロックンロール

シンプルな曲調に、

メンバー全員による

口で効果音を入れている

ことがそれに

拍車をかけている。


題名にもなっている

「ゲルピン」とは当時の

流行語で一文無しの事という

ことなんですが


当時「少年サンデー」で

連載されていた川崎のぼるの

「歌え!ムスタング」は

このバンドをモデルにしたものだと

いうのですが


川崎のぼる先生と言えば

『巨人の星』

『いなかっぺ大将』

などの名作が有名なわけでありますが

この

「歌え!ムスタング」は


ストーリー、コンセプト

ともに、ムスタング的な部分は

ゲルピン要素のみ

という感じで

いかにも川崎のぼる先生らしい

雑に説明しますと

根性とど根性と

ずば抜けた才能で

ロックの頂点に立ち

そして死ぬという

ストーリー展開の


これも隠れた名作として

紹介したい作品であることは

間違いないです。


いずれにしても

上滑りで移り気な感じの事を

「軽佻浮薄(けいちょうふはく)」

と言いますが

これを絵に描いたような

素晴らしい出来映えのガレージ音楽の

シングル一枚のこして

こつ然と姿を消した謎の

GSムスタングであります。






青春/ザ・ハプニングス・フォー


1969年11月1日リリースの

六枚目のシングル

『命短し』のB面で


A面は キングトーンズを

思わせるR&B調ムード歌謡だが


B面は


バロック音楽好き(特にバッハ)

で知られていたクニ河内らしい


クラシカルなストリングスによる

1分36秒にも

およぶGS史上最長のイントロをもつ曲


当時のクニ河内は

バロック音楽好きで

知られていた


1969年5月には

『クラシカル・エレガンス バロック&ロール』

なる

当時のヒット・ポップスを

クラシックの手法を使って

大胆に料理したアルバムを発表し


他のGSとは一線を画した

そのハイブローな音楽性

をまざまざと見せつけた



□プリーズ・プリーズ・ミー/梓みちよ


1962年に渡辺プロダクション所属の

プレイボーイズ専属歌手として

デヴュー後、

田辺靖雄とコンビを組んだ

”マイ・カップル”を経て


63年には『こんにちは赤ちゃん』

の大ヒットでレコード大賞を獲得し

一躍国民歌手的存在となった

梓みちよが


1964年8月にリリースした

アルバム

『おかあさん』

の中で挑戦したビートルズ・カヴァー

がこの

「プリーズ・プリーズ・ミー」だった


おそらく当世流行の

ビートルズでも歌ってみようか

という軽い気持ちで取り上げた

ものだろうが


バッキングが

リヴァーブを利かせた

エレキ・ギターと

重めのビートを刻むドラムが印象的な

サーフィン・サウンドっぽい仕上がりで


一人二重唱の

右チャンネルがジョンのパート

左チャンネルがポールのパート

で頑張る梓ちゃんの

見事な歌いっぷりで

なかなかの好カヴァーに仕上がっている


日本はともかく、

海外を見渡しても

この曲をカヴァーした女性シンガーは

珍しいのではないだろうか。





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by marquis_de_d | 2017-09-17 21:00 | RADIO R'lyeh
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