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■D,侯爵の『RADIO R'lyeh』第六百八獣八夜■
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こんやもラジオルルイエ
今宵の永遠に付き合う皆様、どうぞよろしく…


□ 今夜紹介する楽曲 □



あなたといる時、そんな時/ザ・スパイダース

イン・ザ・ミッド・ナイト・アワー/ザ・スパイダース

恋にしびれて/ザ・リンド & リンダース

英雄 <オルターネイト・ヴァージョン>/ザ・ユニコンズ

黒いカーネーション/寺内タケシとバニーズ

自由に歩いて愛して/PYG

傷だらけの天使/井上堯之バンド





あなたといる時、そんな時/ザ・スパイダース


1968.10.25

明治百年とスパイダース

七周年を記念して発表された

アルバム『明治百年、すぱいだーす七年』


A面はすべてのメンバーが

ソロをとった七曲が

収録されており

一曲目が

井上孝之のソロで


「あなたといる時,そんな時」


ホーン・セッションを

取り入れた

R&Bスタイル


イン・ザ・ミッド・ナイト・アワー/ザ・スパイダース


1968.3.15

『スパイダースNo.5』


ジャケットのセンスは

なかなかいいが

シングル・カットされている

A面の

「あのとき君は若かった」

「もう一度もう一度」

B面の

「いつまでもどこまでも」

以外はすべて外国のカヴァーで

時代を反映した

サイケデリックなプレイも

あまりきけない

スパイダースのなかでは

一番地味な

イメージのある

アルバム

『スパイダースNo.5』


しかし、そのなかでも

ガレージ・マニアを

惹き付けるのが

Wilson Pickettのカヴァー

「イン・ザ・ミッド・ナイト・アワー」

井上孝之の

勢いまかせのソロが

楽しめる。




恋にしびれて/ザ・リンド & リンダース




関西No.1GSだったザ・リンド & リンダース

関西のスパイダースとも言われた大御所GS


恋にしびれて/ザ・リンド & リンダース(1968/1)

四枚目のシングル「銀の鎖」のB面。

エキサイティングなナンバー

ファズとストリングスが合奏するサイケなエンディングが聞き所です。


まあ、関西GSの大御所として君臨しておりましたが

レコードの売り上げはいまいちで、


69年あたりから素寒貧になって

レコードを一枚も出せずに

70年の大阪万博に出演した後、ついに解散した。



英雄 <オルターネイト・ヴァージョン>/ザ・ユニコンズ



謎の覆面グループ、ユニコンズが

1968年5月にリリースした

二枚のシングルは

GSオムニバスCD

『カルトGSコンプリートシングルス』で

初CD化を果たしたが

この時

ユニコンズが残した4曲の

マスターテープの中で

どういうわけか

「英雄」だけが

実際に発売されたシングルとは

異なるテイクであることが判明し、


『カルトGSコンプリートシングルス』には

レコード盤からの板起こしして

シングル・テイクが収録された


今夜聞いていただいたのは

その

テイチクに残された

マスターテープからのもので

エンディングのドラミングや

ファズギターのフレーズなどに

違いが見られる




黒いカーネーション/寺内タケシとバニーズ


ブルージーンズ脱退後

数ヶ月の潜伏期間中にバニーズを結成した

寺内が意欲満々で世に問うた力作

1966年12月10日リリース

バニーズファーストLP

『バニーズ誕生!レッツ・ゴー・寺内タケシ』

インストものとヴォーカルものを

交互に配する構成で

特に

天下の宝刀たるインスト物は

どれも名演ぞろい

その真価を発揮している


ライナーノーツは

英文による

バニーズ紹介もあって

世界中の人に聴いてもらおう

世界に発信していこう

という

グローバルな視野が

1966年の情熱が

初々しくもある


お聞きいただいたのは

A面三曲目


哀愁ヨーロピアンスタイルの

「黒いカーネーション」BLACKcarnation


寺内イズム満載で

(2;00あたりのフレーズ)

シンプルな音づかいに

テクい

超絶技巧ピッキングが

忍ばせてある

今や寺内奏法の教則本的な

お手本的楽曲となっている楽曲



自由に歩いて愛して/PYG


解散直後のタイガース

テンプターズ

スパイダース

からメンバーを集結させた

スーパーグループだったが

短命に終わったPYG


二枚目のシングルで

代表曲とも言える名曲の

ライブバージョン

二枚組ライブアルバム

『フリー・ウィズ・PYG』より

聞いていただきました




GS時代からのファンからも理解されず

また硬派なロック・ファンからは

芸能業界大手である

渡辺プロ所属ということで

体制的商業主義として

その嫌悪感から

猛烈な非難を浴びるという

まさに

波瀾万丈と

暗中模索の連続のなか

ファースト・アルバム

『PYG!』は

オリコンアルバムチャート

10位


そのレベルの高い

演奏能力を理解できる

ミュージシャンの間で

評価されておりましたが


ショーケンの活動が

『太陽にほえろ!』のヒットで

テレビ・映画中心に

変わってきて、


ドラムの大口が脱退すると


次第にバンドは

沢田研二と井上堯之グループ

という形態になり


沢田研二が

本格的にソロ歌手へと

独立すると


残りのメンバーは

井上堯之バンドと移行していく。



傷だらけの天使/井上堯之バンド


1974年放映された

名作ドラマ「傷だらけの天使」

のオープニングテーマ曲


日本テレビ「傷だらけの天使」オリジナルサウンドトラック主題歌集より

「傷だらけの天使」井上堯之バンド


1971年4月に

ザ・スパイダーズ

ザ・タイガース

ザ・テンプターズ

の元メンバーで結成された

ロックバンド「PYG」から

発展したバンドで


『太陽にほえろ!』

『傷だらけの天使』

『悪魔のようなあいつ』

『寺内貫太郎一家』

『前略おふくろ様』

『太陽を盗んだ男』など


1970年代を代表する

ドラマ・映画作品のサントラの数々を

担当した井上堯之バンド

テレビ・映画をとおして

世の中の人々の記憶に

しっかりと音楽とメロディを

刻み込んだのは

70年代のテレビ時代に呼応して

いち早く新しいスタイルを

確立した結果といえる





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# by marquis_de_d | 2026-03-08 21:00 | RADIO R'lyeh
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□ 今夜紹介する楽曲 □





ワイプ・アウト/ザ・スパイダース

シンキング・オブ・ユー・ベイビー/ザ・スパイダース

リボンの娘/スカイ・ホークス

真冬の帰り道/ザ・ランチャーズ

光ある世界/ザ・タイガース

太陽はもう輝かない/ザ・リード

ゲット・バック/ザ・カーナビーツ







□ワイプ・アウト/ザ・スパイダース




この迫力満点の

荒々しい演奏は


凡百のテケテケ・エレキバンドには

無い魅力があり


スパイダースが

エレキ・インスト・バンドとしても

相当の実力を備えていた事が

わかります。


クラウンから

1965年の10月に

『ダイナマイト』という全曲インストの楽曲で構成された

コンパクト盤(EP盤という7インチ=17センチレコード

LPと同じ回転数33回転のシングルレコード)に収録されています。


いつもこの楽曲は

フォノシート版をかけていたんですが

こちらの

EP盤はかけるの初めて

やはり、フォノシートより

音圧があるな

ハイハットのパンチが強い



1965年と言えばまさに

エレキインストの時代という

感じですが


スパイダースは当時

すでに歌って演奏する

リヴァプール・サウンズの

スタイルを志向しておりまして


このベンチャーズの

おなじみのナンバー

「ワイプ・アウト」


この比類なきワイルドな演奏は

欧米でも非常に評価が高い


かまやつひろし曰く、


スパイダースでは

ベンチャーズの

レパートリーは

なるべく避けていた


その理由が

まず、寺内タケシのほうが

ベンチャーズやらせたらうまい

ということと

井上孝之が'テケテケ'を

できない事もあって


スパイダースでは

ベンチャーズの

レパートリーは

なるべく避けていた

というのであるが


この演奏を聴く限りでは

なんの なんの

なかなか迫力のある

演奏で

かえってこういう

エレキ・インストを

聴くと

スパイダースの

実力の高さを

うかがう事ができます。



シンキング・オブ・ユー・ベイビー/ザ・スパイダース


1966年5月20日リリースだった

スパイダース2枚目のアルバム

「ザ・スパイダース・アルバムNo.2」


前作の

全曲オリジナル曲で構成した

「ザ・スパイダース・アルバムNo.1」

とは一転して

これは全曲カヴァーで構成された

セカンド・アルバムで

ほとんどは

いわゆるリヴァプール・サウンドの

ナンバーで、しかもThe Beatles物では

なぜか精彩さを欠く印象だが


B面の二曲目のアニマルズのカヴァー

アラウンド・アンド・アラウンド、


5曲目のデイヴ・クラーク・ファイブの

シンギング・オブ・ユー・ベイビー


ラストに収録された

チャック・ベリーの

ロックン・ロール・クラシック

「ジョニー・B・グッド」

では


ご機嫌な演奏を展開している。




リボンの娘/スカイ・ホークス


典型的なマイナー調GS歌謡 いちおうファズ付き


1968年5月

コロムビアからリリースした

なんの芸もない

『帰ってきたヨッパライ』のアンサーソング

「天国からのお迎え」でデヴュー

この

「天国からのお迎え」のB面が

お聞きいただいた

「リボンの娘」


しかし

この「天国からのお迎え」は

82位にチャートインしています


その後、1969年には

どういう経緯があったか

不明だが

バンド名を チェック・メイト と変更


ドラムに西島隆一を新メンバーに迎えたところ

これが人気を集めて 文化放送の「GS人気投票」

では16位 一万三千票を獲得


しかし

どんなゴタゴタがあったのか

この年の1969春 突如として解散している




真冬の帰り道/ザ・ランチャーズ


(間奏がチェンバロを意識したバロック調ギター)


1966年のは加山雄三は

ヒット曲を連発しており

夏には

『お嫁においで』で

人気は絶頂を迎えていたが


この頃のランチャーズは

第二期ランチャーズ時代で




喜多島修と大矢茂が

学業優先で受験勉強に励んでいた

ため活動できなくなり


代役に

岩崎道夫(b)

堤光雄(g)

を据えて活動していた

という経緯がある

(仮にこれを代役ランチャーズと呼ぶ)


翌年1967年に

喜多島修と大矢茂が

無事に慶應大学に合格して

ランチャーズに帰ってくると

同級生の

渡辺有三を加えて


加山雄三から独立して

四人組の

新生ランチャーズがスタートした。


この年

1967年11月リリースだった

デヴュー曲

『真冬の帰り道』は

GS・ブームと

ランチャーズブランド

の威光もあいまって

好調なセールスを記録



ワイルドワンズが夏のイメージなら

ランチャーズは冬のイメージで

売り出した『真冬の帰り道』


シンプルなメロディの

繰り返しだが

オリコン23位


華々しくGSの仲間入りを果たした



光ある世界/ザ・タイガース


1968年9月25日リリース(wikiでは10月1日)

タイガース七枚目のシングル

『廃墟の鳩』(オリコン3位)

のB面「光ある世界」


このシングルのA面、B面とも

三枚目のアルバム『『ヒューマン・ルネッサンス』

に収録された


ーーーーーーーーーーーーーー

このアルバムは、

「ポンペイ最後の日」

からモチーフを得た

コンセプト・アルバムで

GSと管弦楽の融合という

すぎやまこういちらの

意図が一応の成功を

見たアルバム

GS=不良=低い音楽性

という世評に反発するかのように

大げさなほどの

格調の高さと芸術性を

打ち出している

全体的にオーケストラを

導入したクラシック・ロックの

おもむきが強く

まるでオペラのような

アルバム

ーーーーーーーーーーーーーー


作詞:なかにし礼

作曲:すぎやまこういち

編曲:すぎやまこういち


40人の管弦オーケストラをバックに

沢田研二がソロをとる

神秘的な雰囲気が漂い

楽曲としての

完成度も高い


東宝映画

『ザ・タイガース華やかなる招待』

の劇中

ジュリーと久美かおりが幻想デートする

シーンで使用されている




太陽はもう輝かない/ザ・リード


1969年3月リリースだったLP

『サウンド・オブ・サイレンス/ザ・リード・ゴーズ・トップ・ヒット』


全編、ハーモニー重視で

ソフト・ロック路線の

全曲カヴァーで構成されている

アルバムで


ビートルズ

ビー・ジーズ

モンキーズ

ドアーズ

ローリングストーンズ

ジミーヘンドリックス

などなど


当時のありふれたヒット・ナンバーが

取り上げられ


オーケストラを配して歌う

可もなく不可もない曲

で構成されたアルバムから


太陽はもう輝かない


ウォーカー・ブラザーズの

ヒット曲のカヴァー


すっきりとした

クリアなコーラスが

心地よいソフトロックに

仕上がっている



リードといえば

当時のミュージシャンならば

知る人ぞ知る存在で


リード・ギターの

マーク・エルダーが

チョーキング奏法を

日本に持ち込んだ

まさにその人なのである。


それまで、

日本のバンドは

チョーキングを知らなかったのである


ザ・リードは

赤坂のクラブ「チータ」の

ハウス・バンドとして

活動しており

マークの演奏を見て

度肝を抜かれたという

GSマンは多い


そこには

マークのブルース・ギターを

盗み見するために

日本のGS連中が

毎晩のようにやってきていた

というのである。


ダイナマイツの山口富士夫も

その一人で

「とにかくアンプはボリュームいっぱい

トレブルもベースもいっぱいにして

こうやってチョーキングすれば

クリームみたいな音が出るんだっていうのが

俺は見てすぐわかったわけ


で、真似してみたら

同じ音が簡単に出た」


と『日本ロック大系上巻』に証言がある


山口富士夫が

ギブソンのES-355ステレオ・ヴァージョン

を使うようになったのも

その時にマークが使っているのを見た影響だと言っている


このほかにも

柳ジョージ

浅野孝巳

陳信輝など

多くのミュージシャンが

マークの演奏を見て

ブルース・ギターを学んだことを証言している


マーク・エルダーは

チョーキング奏法の伝道師

と呼ぶべき存在だ



ゲット・バック/ザ・カーナビーツ



1969年11月25日にリリースされた

『ヤング・ポップ・ベスト・ヒット14』

収録作品



カーナビーツの典型的直球型カヴァーだが


69年4月にカーナビーツを脱退した

臼井啓吉の後釜として

加入した ポール岡田 の

リード・ヴォーカルを

メインで聴ける

のは

この曲だけである。




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□ 今夜紹介する楽曲 □



ドント・レット・ミー・ダウン/ズー・ニー・ヴー

トライ・アゲイン/ザ・ワイルド・ワンズ

恋の朝焼け/ゲイリー・ウォーカー & ザ・カーナビーツ

不思議な夢/ザ・ハーフ・ブリード

静かな嵐/ザ・テンプターズ

白い恋人/ジャッキー吉川とブルー・コメッツ

バックオブブガルー/ザ・ピーナッツ




ドント・レット・ミー・ダウン/ズー・ニー・ヴー


69年11月10日に

リリースされた彼らのセカンド・アルバム


『ゴールデン・ズー・ニー・ヴー』

収録曲


ビートルズが69年4月に発表

日本では6月1日発売だった

シングル「ゲット・バック」のB面


カバーというより

コピーと言った方が

相応しい


直球型のカヴァー




トライ・アゲイン/ザ・ワイルド・ワンズ


ビートルズの『サージェント・ペパーズ~』と

おなじ67年6月にリリースした


ワイルド・ワンズ、ファーストアルバム

『ザ・ワイルドワンズ・アルバム』

B面の4曲目


英語歌詞によるオリジナルで

まるで、90年代日本の

ネオ・アコバンドのようだ


作詞した植田は英語が得意なことで有名で

外タレの通訳もよく買って出たりしていた



恋の朝焼け/ゲイリー・ウォーカー & ザ・カーナビーツ



元ウォーカー・ブラザーズの

ゲイリー・ウォーカーの

来日記念盤として

カーナビーツをバックに

録音された作品

(いまじゃ忘れられているけど

人気あったんだよ、

ウォーカー・ブラザーズ

ビートルズくらい人気あった

ファンは100%女性)


作曲者の乗輪寺モトオは

カーナビーツをはじめ

フィリップス・レーベルの

GSプロデューサーだった

本城和治まさはる氏の変名

本城和治と言ったら

1960年代半ば、

スパイダーズ

テンプターズあたりの

ディレクターとして

事実上、GSという

ジャンルを世に送り出した

最重要人物。


そもそも、この人が

イギリスから

解散が決まったばかりの

ウォーカーブラザーズを

なんとか来日させた人物であり

根っこから関わっている

わけだが

そのとき、ゲイリーの

レコーディングを

カーナビーツが

やるという話になって

だけど、曲つったって

なにを歌わせようかと

思っているうちに

当日になっちゃった

というドタバタで

レコーディング前夜に

勝手にメロディを作って

そこにきていた

スコット・ウォーカーが

詞をあてて

(斯古都、名義)

スコットは

夜明けまでかかった

レコーディングに立ち会っている

その帰りに見た

朝の月がとても綺麗だったので

この歌の英語タイトルは

Cutie Morning Moon

なんとも

イギリスっぽい音に

仕上がっている作品です


今年、3月26日に

76歳でその生涯を閉じた

スコット


2018年

ナタリー・ポートマン主演の

映画ドラマ

『ヴォックス・ルクス』の音楽を

手がけており、

これが遺作となった


=============

ちなみにこのシングルの

B面はA面のカラオケに

ゲイリーが

収録中に

「ハロー」とか

「ミナサンコンチハ」

とか言っているのを

適当につなぎあわせた

ものが入っている

=============




不思議な夢/ザ・ハーフ・ブリード


ありたあきら編曲の

麗しいストリングスをバックに

最初英語で次ぎに日本語で

歌われるソフト・ロックの傑作


69年1月「日本初のソフトロック」を謳い文句に

東芝/エキスプレスからリリースした

デヴューシングル

「不思議な夢」のA面



美麗なストリングスをバックにした

傑作バラード


ヴォーカルの

ポール・リーと

マーク・八幡が


素晴らしい歌声を披露


日系人を中心に

68年7月に結成された

グループでメンバーは


日系二世のヘンリー

日系ハワイ人のポール

仏中混血のアレン

アメリカ人のジャック

法政二高在中の日本人、マーク


立川、横田などの

米軍基地で活動した後、

都内のジャズ喫茶、

ディスコテークなどに進出


また、FENの「ティーンエイジャース・オン・パレード」

や「ファン・ダイヤル」にも出演した


在日外国人のバンドとしては

珍しく、R&Bではなく

(猫も杓子も

R&Bだった当時に)

ソフト・ロックを

売り物として

雑誌などでは

「日本のウォーカー・ブラザーズ」

といった扱われ方だった





静かな嵐/ザ・テンプターズ


テンプターズといえば

68年3月のセカンドシングル

ショーケンがソロをとった

「神様お願い」で火がついて

オリコン2位


続く6月の「エメラルドの伝説」は

なんとオリコン1位の大ヒット


これで彼らは名実ともに

タイガースの対抗馬となった


タイガースが明治のチョコレートなら

テンプターズは森永と


小学生でも分かる図式で

メディアも展開していった。


68年8月「純愛」は8位

69年3月「雨よふらないで」は21位と

その後も着実にヒットを重ねていく…


そしてGSブームに終焉の陰りが見える

1969年7月15日にリリースされた

テンプターズの七枚目のシングル

『帰らなかったケーン』は31位


B面がお聴きいただいた

「静かな嵐」だった


GS絶頂期を超えた平穏がそうさせるのか

憑物がとれたかのような

爽快なナンバーに仕上がっている



白い恋人/ジャッキー吉川とブルー・コメッツ


1967年6月発売

「マリアの泉」のB面

「白い恋人」


作曲は

小田啓義(ヒロヨシ)



素人よりも玄人筋から

非常に高い評価を得た



これ

非常にいい曲


ダンディ小田にふさわしい

ロマンティックで

お洒落なメロディ


バックオブブガルー/ザ・ピーナッツ


ライヴアルバム「ザ ピーナッツ オンステージ」

昭和47年1972年の

今はなき文京公会堂(ぶんきょうこうかいどう)

1960年度には年間稼働率96%

日本一忙しいホールと

言われた文京公会堂での

ライヴ音源。


この年、1972年に

リンゴ・スターが発表したシングル

「Back Off Boogaloo」

72年・全英2位・全米9位・オリコン58位 

のヒットとなった楽曲のカヴァー



同じ事務所の

元タイガース岸部シローが

この曲のコーラスと

男性パート

をやってると

思われる


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エピタフ/ザ・ピーナッツ

サイケデリック・インストゥルメンタル/ザ・スパイダース

Last Tatoo/鏑木創

Cherry Blue/坂田晃一

自由への讃歌/ザ・バイオレッツ

恋の足あと/ザ・ハーフ・ブリード

アガナの乙女/ポニーズ






エピタフ/ザ・ピーナッツ



1972年8月17新宿厚生年金ホール

そして8月19日文京公会堂での

民音ステージにおけるライヴを

記録した、


ザ・ピーナッツの

数少ないライヴLP

『ザ・ピーナッツ・オン・ステージ』


全編

編曲は当然

ピーナッツ生みの親

宮川泰(みやがわひろし)先生であり。


出だしから


ユーライア・ヒープの「対自核」

キャロル・キングの「イッツ・トゥ・レイト」

クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル(C.C.R.)の「プラウド・メアリー」

キャンディーズもライヴではレパートリーにしていた


と立て続けに洋楽ヒットナンバーを披露


ライヴの頭に

ユーライア・ヒープの「対自核」

という選曲に

観客も

度肝を抜かれたであろう


私も度肝を抜かれた


そんな中でも全ての音楽ファンを

驚かせたのは


何と言っても

キング・クリムゾンの名曲

「エピタフ」のカヴァーだった


内容の完成度もさることならが


これを我が国至宝と言える

歌唱を誇る

ザ・ピーナッツに歌わせる

というムーブメントに

心が震える。


1972年当時いかに

ニューロック、

プログレッシヴロック、

ハードロック


というジャンルが

日本人を魅了し

それを貪欲に吸収し

ていたことを


我々は理解しなければならない。








サイケデリック・インストゥルメンタル/ザ・スパイダース



主演映画第三作目

1968年5月封切りの

日活『ザ・スパイダースの大騒動』

で使用された楽曲


凡百のテケテケ・エレキバンドには

到底真似できない

おしゃれな

サイケ感

ジャジーな

フュージョン感


ここまでできなきゃ

いけないのか


スパイダースが

エレキ・インスト・バンドとしても

相当の実力を備えていた事が

わかります。




Last Tatoo/鏑木創


1970年10月14日公開の日活映画

「ネオン警察」シリーズ第一弾

小林旭、夏純子主演

『ネオン警察 ジャックの刺青』


「女の警察」シリーズの続編となる

「ネオン警察」シリーズの第1作

暴力団同士の縄張り争いに介入し、

勝ち目のない方の組を盛り返して

荒稼ぎする小林旭扮する

通称「ジャックの刺青」こと

花村勇治


この「ネオン警察」が

小林旭の日活での

最後のシリーズになる


軽快なアップテンポのジャズピアノに

出ずっぱりのファズギターが

アッシドに鳴り響く


まとわりついて

くるようなファズがネオン管の

電気的ノイズを連想させられる




この映画音楽を担当するのが


鏑木創(かぶらぎはじめ)


1950年代から1990年代にかけて

アクション、スリラー、喜劇、ポルノといった

大衆的な娯楽映画、二時間ドラマのサスペンスもの

など数多くの楽曲を提供した


1961年石原裕次郎、牧村旬子のデュエット曲

「銀座の恋の物語」通称「銀恋」


大映の『兵隊やくざ』シリーズ


テレビ朝日系列二時間ドラマ

「土曜ワイド劇場」の名シリーズ

『江戸川乱歩の美女シリーズ』

歴代のテーマ


そして松竹

必殺シリーズ

1973年 必殺仕掛人 緒形拳の藤枝梅安シリーズ

梅安蟻地獄 春節仕掛針




□Cherry Blue/坂田晃一


1970年11月12日風切りだった

日活の新シリーズ

女子学園シリーズ第一弾

夏純子主演


『女子学園~悪い遊び』


多感な女子中学生たちの番長争いを軸に

教師を誘惑対決、半丁博打、

キャットファイトで大乱闘


女子中学生の奔放な生態と

スベ公たちと

独身男性担任教師の危険な悪い遊び!


(夏純子もいいが女番長役の後藤ルミがいい)


この映画の音楽担当するのは

80年代には連続テレビ小説「おしん」の音楽を手掛けた

坂田晃一先生


ルルイエでも

日活映画69年人斬り五郎シリーズ「無頼・殺せ」

日活映画69年『華やかな女豹』

1969日活「野獣を消せ」


の音楽を担当

リスナーの皆様には馴染みがあるところだが


お聴きの通り

80年ニューウェイヴ

ネオアコ的な

チェリー・レッド・レコードに

所属してそうな

実に10年は先をいく音を

生み出している



坂田晃一先生

その作品の幅は広く

ビリー・バンバンの「さよならをするために」

伝書鳩の「目覚めた時には晴れていた」

西田敏行「もしもピアノが弾けたなら」

杉田かおる「鳥の詩」

チェリッシュ「あの空へ帰ろう」

作曲・編曲を手掛けている


2011年には宮崎吾朗監督作品

スタジオジブリ劇場版アニメ

『コクリコ坂』の音楽を手掛けている



□自由への讃歌/ザ・バイオレッツ


1962年に大阪で結成された

草山ますみ

草山留三子

草山水映子


の三姉妹のコーラス・グループ


当時、テレビにも

出演するなど

実力があった


1969年4月にリリースされた

シングル

『スウィート インスピレーション』

のB面ラスカルズの68年全米No. 1

ヒット曲

「People Got To Be Free」

のカヴァー

『自由への讃歌』


原曲は時代を反映した

政治的なメッセージ色の強い

ナンバーだが

希望に満ちた青春歌謡的日本語歌詞で

溌剌と歌い上げています



恋の足あと/ザ・ハーフ・ブリード




70年2月リリースだった

二枚目のシングル「恋の足あと」の

A面「恋の足あと」



69年春にクラシックス・フォーが

ヒットさせた爽やかな

ボッサ・ロックの

日本語カヴァー



しかし

まるで1975年の

浜田省吾の在籍した愛奴の

デヴューアルバム

(「もうすぐ五月、外は雨」とか)


はたまた

80年代初頭の

寺尾聡の「回転扉」を


彷彿させる出来映えで

どきりとさせられる


旧GS勢がほとんど

存在しなくなった頃の

1971年8月封切り

日活映画『八月の濡れた砂』

にこのバンドの出演シーンがあることから

かなり後期まで活動していたことが

うかがえる。


この後、ポールは

近田春夫らとともに

元ハプニングス・フォーの

ペペ・吉弘のバンド

「羅生門」に参加いたします



アガナの乙女/ポニーズ(1968/12


ロックというよりも

カレッジ・フォーク的な活動を

していた爽やか系GS


新宿のフォーク喫茶

”フォーク・ヴィレッジ”の

社長が


マグマックス・ファイヴ

バインズなど

アチコチのバンドから


メンバーを集めて

1967年10月に作ったグループ


半年以上の

練習をへて

68年8月25日

コロムビアから

「ブルー・エンジェル」でデヴュー


ーーーーーーーーーーーーーーーー

当時、ヤマハホールで開いた

発売記念コンサートには

1500人のファンを動員

優しい、

童謡調のこの曲はオリコンの

65位までいった

ーーーーーーーーーーーーーーーー


68年10月のモンキーズ

日本公演では

フローラル、

ブルー・インパルス

と共に前座に

抜選されるという

栄誉にも浴した


アガナの乙女


1968/12

二枚目『雨ふる街角』のB面


シタールを入れた完成度の高い

ラガーポップに仕上がっており

和製ソフトロックの名作を

数多く手がけている編曲家

東海林(しょうじ)修によるもの


だったが

当時ほとんど評価されなかった。




もっぱら歌のお兄さん的な

親しみやすさで売っていたグループで

存在感はほとんどなかった

ポニーズ



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こんやもラジオルルイエ
今宵の永遠に付き合う皆様、どうぞよろしく…


□ 今夜紹介する楽曲 □


リリー/ザ・ルート・ファイヴ

北国の青い空/奥村チヨ

白鳥のバラード/ザ・サニーファイブ

青空のある限り - 「愛は惜しみなく」/ザ・ワイルド・ワンズ

夕陽のはてに/フランツ・フリーデルとブルー・ファイア

いとしいドーチカ/ザ・ジェノバ

お宮さん/トイズ


リリー/ザ・ルート・ファイヴ


アングラ・ブームに便乗して

突発的にデヴューし

すぐに音信が途絶えた

グループ


東海ラジオ東京支社の

”アングラ・ブームを探る”的な

安易な特集のインタビューに

答えたことがきっかけで

1968年7月東芝/エキスプレスから

デヴュー。


しかし、もはや

この頃の世の中は

”アングラ”(コミック・ソング)

に食傷気味で


相手にする人は稀だった。


1968年7月1日リリースの

唯一のシングル

「俺は天下の色男」のB面で

「リリー」

うっすらとファズをかけた

マイナー調のフォークロック。


だがなかなか

印象的な

ファズの聞いた荒々しい

ギターソロが開けて

哀愁のトレモロピッキングに

バトンタッチした

(ボーカルが入ってくるとこ)

あたりが聴きどころだったかな


69年日本テレビの

テレビ映画「東京バイパス指令」

第十話にこのバンドが出てきて

この曲を演奏するシーンがある


北国の青い空/奥村チヨ


1967年10月公開の

日活アクション映画『紅の流れ星』より


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「非情に生きようぜ 長くはないんだぜ!」

無法の地を逝くカッコイイやくざ者

桝田利雄監督が石原裕次郎主演の

『赤い波止場』を渡哲也で

セルフ・リメイクした問題作


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


クラブの専属バンドをバックに

奥村チヨがはげしく

踊りながら歌う

牧歌的だったレコードよりも

ずっとアップテンポの演奏で

途中でデュエットになるのは

杉良太郎です。



白鳥のバラード/ザ・サニーファイブ



GSブームに遅れを取ったビクターが

1967年11月

”ビクター3大ポップス・サウンド”を

謳い文句に


モップス

ダイナマイツ


とともにデヴューさせた

京都のグループ


元リンド&リンダースの高木和来を

リーダーとして67年8月に結成


”太陽の貴公子”という

当時としては大真面目な

キャッチフレーズで登場



お聴きいただいたのは

1968年4月5日リリースの

三枚目のシングル

「白鳥のバラード」のA面


当初はクラシカルな

ハーブやオーケストラを

導入した録音だったが

没になってお蔵入り。


結局、メンバーだけの演奏で

レコードがされたが

それが裏目にでて不発。


結局

シングル三枚出したものの

どれも不発に終わった。







青空のある限り - 「愛は惜しみなく」/ザ・ワイルド・ワンズ



67年12月封切り

園まり主演の日活の歌謡映画

『愛は惜しみなく』より


大学ボクシング部主宰の

チャリティ・パーティに

呼ばれたワイルドワンズが

教室内に特設された

ゴー・ゴー・パーティの

ステージで演奏するのが

この曲。



ワイルド・ワンズといえば

「想い出の渚」をはじめとする

大ヒット曲をもつ

ママス&パパスや

バーズあたりのサウンドを目指した

フォークロック系GSだが


大ヒットした4枚目の

シングルだが

レコードよりも

ラフな演奏が楽しめる




夕陽のはてに/フランツ・フリーデルとブルー・ファイア


元々は1962年より

活動していたベテラン・バンド


ブルー・コメッツで歌っていた

ロカビリー歌手フランツ・フリーデル

のバックバンドとして

1962年9月に結成された

ファイヤー・ボールが前身で

1964年にブルー・ファイヤーと改名

エレキに三根信宏が加入するも

65年3月に脱退してシャープ・ファイヴへ

行くと

のちにフラワーズに行く麻生京子が

歌手兼エレキギターとして加入して


しばらくは麻生京子とブルー・ファイヤ

として65年から66年にかけて

ソノシートを数枚発表、

ブルー・コメッツの前座や

1965年秋から放送されたNET(現テレビ朝日)「エキサイト・ショー」に

レギュラー出演するなど

活躍していた


67年に麻生京子とが脱退してフラワーズに行くと


フランツ・フリーデルを中心に

GSスタイルのバンドとして

再出発する


ブルコメの弟バンドという看板で

1967年9月にCBSより

『夕陽のはてに』でデヴュー


兄弟バンドのブルー・コメッツをの

路線を踏襲した

異国情緒ソングだった

(イントロのストリングスが

えらい大げさ)


しかし、1968年に入ると

フランツが66年8月にソロで

発表していた「ドゥ・ユー・ノウ」が

突然 有線から火がついて

ヒットするとフランツはグループを

見限って独立しソロに転向


後釜として高校生だった

石井芳夫が加わったが


バンドは解散に向かった


石井はその後

PSヴィーナス

末期のジャガーズで

ヴォーカルを務めた





いとしいドーチカ/ザ・ジェノヴバ


冒頭のロシア民謡のトロイカのハミングから

力んだ歌い方が特徴の楽曲が


洋楽かぶれ系GSにはない

質感で聞き応え充分


気張ったユニゾンが

樺太極寒の冬を忍ばせる

戦前の大陸歌謡の系譜といえる



所属事務所ミュージック・フレンドの

社長からロシア語もならうほどの

入れ籠み様で


68年7月に

シベリア・サウンド第三弾

あくまでサハリンにこだわり続けた

「さよならサハリン」を発表



とロシア・樺太をテーマにした

レコードを次々出していますが

デヴュー曲ほどは

売れなかった。


そもそも、

昭和元禄の

若者たちに

引き揚者の

心情を歌わせる

必然性はどこにあったのか。




お宮さん/ザ・トーイズ


男の恨みは

しっちゅこいじぇー



アングラブームに便乗して

登場したそのひとつ

になりますが、

凡百(ぼんぴゃく)の

アングラ便乗ソングとは

一線を画した

バンドとしての

グルーブを感じる作品


慶応大学工学部卒の

インドネシア人が

リード・ボーカルという

ユニークなバンド


この曲は68年3月に

大映レコードから発売された

唯一のシングルのA面


なんでこんな曲に?と首を傾げたくなる

寺内タケシ的フレーズを

弾きこなすリード・ギターは

かなりのテクニックの持ち主と

思われます。


メディアではほとんど

取り上げられる事の無かった

実態のわからないバンド

レコードも

この「お宮さん」一枚だけ。


しかし、ボーカルの

ジャカルタ出身の

ルディ・アブド

は慶応大学工学部を

卒業しインドネシア語

オランダ語、英語、日本語

の四カ国語を解して

なんともいえない

耳に残る発音が

クセになる一曲。


なまった日本語が

かえって男の情念を

生々しく表現しておりますね




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