人気ブログランキング | 話題のタグを見る
■D,侯爵の『RADIO R'lyeh』、第参拾七夜■
FMおだわら(78.7MHz)→

昭和元禄トーキョーガレージ

オムニバス / ユニバーサルJ


アメイジングGSシリーズ(2) ファズ・ギターのあけぼの

オムニバス / 渡辺音楽出版



んじゃ、久しぶりのGS特集、シャガデリックでグルービーな30分


■今夜かけた曲■

エリーゼのために2:30寺内タケシとバニーズ

ジ・アングリー・マン1:39加山雄三とザ・ランチャーズ

ダンシング・ベイビー2:44ザ・ジャガーズ

恋のピストル2:19ザ・ルビーズ

ミッキーと歌おうハレ・クリシュナ3:59ミッキー・カーティスと仲間たち

まぼろしのシェラザード3:09アイドルス

哀しい妖精3:43南沙織





エリーゼのために2:30寺内タケシとバニーズ
ジ・アングリー・マン1:39加山雄三とザ・ランチャーズ

寺内タケシとバニーズで
ベートーベンも真っ青の「エリーゼのために」
66年に寺内タケシがブルー・ジーンズ脱退した後
寺内タケシのスパルタ教育で結成されたバンド寺内タケシとバニーズ
アルバム『レッツ・ゴー「運命」』のラストに入っていた曲
クラシックの名曲をエレキインストにしてしまう大胆さと
豪快なファズトーンでワイルドな演奏で当時、センセーショナルな話題を呼んで
「GS史上まぎれも無い名盤の一つ」とGS評議会の黒沢進先生お墨付きの一枚。
売れまくったはずなんですけれどもね、
あまり評価されてないまま現代に至っているアルバムですね。
1967年「悪魔のベビー」以降のバニーズは結構ファズを使った曲多いですね。

GS時代のインスト物の面白さは一体どこにあるのかといえば
サイケデリックの影響が色濃く出ていることで、それは
ワイルドさとかガレージっぽさとかいろいろあるけれども
エレキ時代のサーフ・インストにはないワイルドさだと思います


そして、
「ジ・アングリー・マン」加山雄三とザ・ランチャーズ
洋楽レーベルのCBSコロンビアから1966年(ちょうど、
東宝映画『エレキの若大将』がヒットしていた頃ですね)にリリースした
アルバム
「恋は紅いバラ--加山雄三アルバム--」に収録されたオリジナルのインスト・ナンバー
作曲は弾厚作(だんこうさく)加山雄三のペンネームですね

66年CBSコロンビアから出した「恋は紅いバラ--加山雄三アルバム--」
そして東芝から出した「加山雄三のすべて(ランチャーズとともに)」という二枚は
は全曲加山雄三のオリジナル曲だった。
これは当時、非常に画期的な事で

当時、日本のエレキバンドでオリジナルインストナンバーをレコード化したのは
ブルー・ジーンズの
「ブルー・ジーンNo.1」「雨の想い出」など数曲をのぞいては
ほとんどなかった
もう、皆無といっても過言ではない。

すなわち、日本のシンガーソングライターの先駆けという位置に
加山雄三という人はいるんですね

映画俳優で
ヨットもすればスキーもこなすスポーツマンで
作詞も作曲もしてピアノもギターもできてウクレレも弾いて
親父さんは往年の美男子映画スター、上原謙で…

ずるい。これで幸せじゃなかったら頭にきますけれども


まあ、加山雄三といえば
空前の配収を記録した2億1千万『エレキの若大将』
公開した1965年はベンチャーズの来日公演もあって
エレキブーム絶頂であったといえます。

しかし、寺内タケシがブルー・ジーンズを脱退した1966年あたりからエレキ人気
に翳りが見えてくる。

そして66年6月30日から7月2日ビートルズ来日によって
エレキインストバンドがとたんにかっこわるく見えてきてしまう。
ベンチャーズみたいに歌の無いエレキバンド、ダサい。みたいな。

そこいくと、エレキだけでなく歌も歌えた加山雄三は
66年七月の日劇のワンマンショーで三日間で二万七千人動員という人気。

そういった流行の流れがGSブームにつながっていく



ダンシング・ベイビー2:44ザ・ジャガーズ
恋のピストル2:19ザ・ルビーズ

ザ・ジャガーズで「ダンシング・ベイビー」
1968年ジャガーズ初の単独アルバム『ザ・ジャガーズ・ファースト・アルバム』
の収録曲
ジャガーズは「カーナビ・ビート・サウンド」というキャッチフレーズで
カーナビーズとセットで売り出されていたんですね。
「ジャガーズ対カーナビーズ」みたいなかたちで。
「カーナビ・ビート・サウンド」というものは実際にそんなサウンドがあった
わけじゃなくて、なんとかスウィンギン・ロンドン的な感じをだそうとして
作られた言葉ですね。このときすでに「リヴァプール・サウンド」という言葉が
古くさかったんだと思います。

そんなわけで
1968年ジャガーズ初の単独でだした
アルバム『ザ・ジャガーズ・ファースト・アルバム』
のB面の二曲目に収録された曲「ダンシング・ベイビー」
ジャガーズは筒美京平かすぎやまこういちの曲が多いイメージですけど
この曲はオリジナルナンバーですね。
作詞:宮崎こういち
作曲:沖津ひさゆき
沖津ひさゆきさんは80年にカップスのエディ藩とともに
松田優作ツアーバンドを結成していた方ですねえ

そして、
ザ・ルビーズ「恋のピストル」
この曲と同じような曲が有馬竜之介の「ハートを狙い撃ち」ってのがあって
それと併せて聞きたい一曲ですけれどもね、
どちらもなかば
やけくそになってる感じの歌い方
「恋のピストルぶっ放そう!」
もう、スパイダーズの「バン・バン・バン」にも
タイガースの「ジンジン・バンバン」にも全然たどり着けてない
奔放なぶっ放しっぷり。必死なのかヤケクソなのか
明るく歌いきった感じが僕は好きですね
むしゃくしゃするときゃこいつに限りますね。

まあ、ルビーズもデビュー当時は
珍しかった左利きのギタリスト菊谷英二(きくたにえいじ)とか
レコードに抽選券をつけて指輪につけていたルビーをプレゼントする
キャンペーンとか話題性はあったんですけれども、
ポリドールとしてはタイガースを抱えていたこともあって
ルビーズは地味だった。
1968年武道館で「タイガース新曲発表会」というコンサートがあって
その前座をつとめたしてるんですけれどもね、ぱっとしなかった。





ミッキーと歌おうハレ・クリシュナ3:59ミッキー・カーティスと仲間たちJ

まぼろしのシェラザード3:09アイドルス



ミッキーカーチスと仲間たち「ミッキーと歌おうハレ・クリシュナ」
1971年リリース
かつて、ロカビリー三人男として人気を博していたミッキーカーチスのバンド
ザ・サムライズのアルバム「河童」と同時期にリリースされたシングル。
「ハレ・クリシュナ」は60年代のヒッピー・ムーブメントで世界的に流行したヒンドゥー教の新興宗教クリシュナ教のマントラなんですが、ジョージ・ハリスンも信奉していた新興宗教なんですが、

ロックミュージカルの元祖といわれるミュージカル「ヘアー」の楽曲なんですね、
これ。
この、ミッキーカーチス&ザ・サムライズは位置づけが難しくて
この曲なんかもGSとは定義できないような気がしますが
まあ、クラウンからGSグループという枠でデヴューしていながら
本人たちも自分たちがGSグループであるという認識は全く無かった
という事ですから、良いんでしょうね。それで。



アイドルズ「まぼろしのシェラザード」
こちらは川嶋 ふうさんからリクエストいただきました。
リクエストありがとうございます
1968リリースの「太陽よ燃えろ」のB面ですね「まぼろしのシェラザード」

アイドルズは もともとジャイアンツという名前で
この当時にしてはビートルズスタイルを意識したグループだったんですけど、
東京ビートルズとかクレイジー・ビートルズとか
類似バンドはあるんですけれどもね、
これは大抵、サポートメンバーがついているのが普通で、
完全なビートルズスタイルのバンドというのはまだ珍しかった。
1965年の八月に「若いダンスパーティ」でデビューたんですけれども、
九月に出したシングル「恋愛射撃隊」が全く売れなくて
アイドルズと名前を変えたグループ。

結局翌年の69年には解散してますね、名前変えたくらいでなんとかなるほど
世の中甘くない気もしますけれど、
結局GSブームの波に乗り切れなかった感があります。

それでも、「まぼろしのシェラザード」はこのバンドとしては最もGS色の濃い
作品でミステリアスでチープなオルガンや単音のギターが味わい深い名曲です。
まあ、けっきょく、僕が好きな曲は全部「名曲」って言っちゃってますけれど
ルルイエはそれで良いよね。






番組へのご意見ご感想
罵詈雑言美辞麗句ございましたら
FMおだわらホームページからもメッセージがおくれますので
入力フォームからどしどし御寄せください。
D,侯爵への励ましのお便り待ってます。



---------------------------------------------
FMおだわら(78.7MHz)→



なんと!ポッドキャスト『 R'lyeh』がうっかりラジオになっちゃった!!
うっかり聴くと正気度が下がる D,侯爵の『RADIO R'lyeh』 FMおだわら(78.7MHz)にて 毎週日曜21:00~21:30放送!(再放送は毎週月曜23:00~23:30放送)

FMおだわらはWebで聴けます!
サイマルラジオ http://www.simulradio.jp/
   直リンク http://www.simulradio.jp/asx/fmodawara.asx  
※Windows Media Playerのみ対応しています
※Macintoshでサイマルラジオを聴けるようにする方法
  (OS) : Mac OS 10.3.9以降  (ソフトウェア) : QuickTime 6.5以降である必要がありますよ~。そこにWindows Media Components for QuickTimeというソフトウェアをダウンロード、インストールしてやれば聴けるようになります。

iPhone、iPod touch および iPadでFM小田原を楽しむ方法として僕はこれ使ってます\350するけど→App Store - 『コミュニティFM for iPhone (i-コミュラジ)』
by marquis_de_d | 2012-11-11 21:00 | RADIO R'lyeh
<< ■D,侯爵、憂いの表情が浮かん... ■D,侯爵の『RADIO R&... >>



酔生夢死随想
by marquis_de_d
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
『D,の部屋』
メインHPは↓から

D,の部屋
ブログパーツ
カテゴリ
全体
日常の一喜一憂
映画の一喜一憂
RADIO R'lyeh
ダイエットの一喜一憂
料理の一喜一憂
ポッドキャストの一喜一憂
自分勝手語辞典
備忘録
創作小説・童話
以前の記事
2024年 03月
2024年 02月
2024年 01月
2023年 12月
2023年 11月
2023年 10月
2023年 09月
2023年 08月
2023年 07月
2023年 06月
2023年 05月
2023年 04月
2023年 03月
2023年 02月
2023年 01月
2022年 12月
2022年 11月
2022年 10月
2022年 09月
2022年 08月
2022年 07月
2022年 06月
2022年 05月
2022年 04月
2022年 03月
2022年 02月
2022年 01月
2021年 12月
2021年 11月
2021年 10月
2021年 09月
2021年 08月
2021年 07月
2021年 06月
2021年 05月
2021年 04月
2021年 03月
2021年 02月
2021年 01月
2020年 12月
2020年 11月
2020年 10月
2020年 09月
2020年 08月
2020年 07月
2020年 06月
2020年 05月
2020年 04月
2020年 03月
2020年 02月
2020年 01月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 10月
2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
2005年 03月
2005年 02月
2005年 01月
2004年 12月
2004年 11月
2004年 10月
フォロー中のブログ
aobashi
信楽 楽入陶房 壺中庵
ライフログ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧