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■D,侯爵の『RADIO R'lyeh』、第壱佰壱拾伍夜■
■D,侯爵の『RADIO R\'lyeh』、第壱佰壱拾伍夜■_b0050938_131149.jpg


■今夜お送りした曲■

トンネル天国 (Album Version)/ザ・ダイナマイツ
シェイキン・マイ・ソウル/ザ・ボルテイジ
ハイウェイの孤独/ズー・ニー・ヴー
赤毛のメリー/ザ・ガリバーズ
Why, Baby, Why/The Beavers
あなたのそばが/ザ・サマーズ
Good-Bye, Baby/Phoenix

杉並の悪ガキたちが作ったGS
カルトGSの最高峰


トンネル天国/ザ・ダイナマイツ

カルトGSの最高峰として
評価されている

ザ・ダイナマイツ
瀬川洋(せがわひろし)と
山口富士夫という
二枚看板でデヴューした
玄人向けGS

デヴュー曲「トンネル天国」(1967/11)
日本の60年代
ガレージパンクの
古典とも言える大傑作。

「爆発するエネルギー・リズム・アンド・ブルース・サウンド」という
キャッチコピーでオリコン73位

シングルバージョンに満足できなくて
シングルよりもワイルドなアレンジに
なっているアルバムバージョン
唯一のアルバム『ヤングサウンドR&Bはこれだ!』(1968・4)収録曲


GS=グループサウンズという看板通りの
解釈でなく、GS=ガレージサウンドという新しい視点で
GSが再評価された80年代の
若者たちを奮い立たせた名曲でしょう。これは。

売れ筋の曲調とそれをロック側に
ねじ伏せようとする
バンドとの駆け引きがスリリングな出来。

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1987年にアメリカでリリースされた日本のGSコンピレーション
『Sixties Japanese Garage - Psych Sampler』
にも収録された名曲。
ちなみに、92年に来日したステアーズというイギリスのガレージ・バンド
は雑誌『宝島』の企画で聴いたこの曲をえらく気に入ってライヴでやりたいから
担当ライターにローマ字で歌詞を教わって帰ったそう。

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デヴュー当時はプロモーションとして
日劇の荒木一郎ショーにも
連日出演などしておりまして
非常にパワーがあって
まあレコードも
シングル5枚とアルバム一枚出してますが

商業的な成功はなかったんですね、
やっぱりGS衰退の波に勝てなかった。
69年にこれから本格的に
アルバム制作していこう
というところで、
メンバーの音楽性の不一致みたいな
お決まりのパターンでももって解散した。





シェイキン・マイ・ソウル/ザ・ボルテイジ(1968/4)
ハイウェイの孤独ズー・ニー・ヴー1968


シェイキン・マイ・ソウル/ザ・ボルテイジ(1968/4)

黒っぽさ抜群のリズム&ブルースGSであるボルテイジのデヴューシングル
「エミー・マイ・エミー」のB面。87年にザ・ファントムギフトがファーストアルバムでカヴァーしてました。

唯一のアルバム『R&Bビッグヒット』は
その名の通り、和製リズム&ブルースの名盤
GSでR&Bカヴァーをやったら
これが理想型という一品な訳ですが

本人達からすれば
出来の方は思わしくなかった
ステージの方がはるかに良かった
と本人達もいうほど。

ステージでのレパートリーは黒人ロックオンリー
白いのは一切やらない。このあたり、硬派というか
さすが、
デヴュー前の前身バンド時代
黒人兵の多い沖縄で修行を
積んだだけの事はある。
ちょっと当時のバンド名は不明ですが
串田アキラが在籍していたという

当時のGSはレコードでこの程度だから
ステージはさぞかし酷かったろう
と、思われがちだが、レコードよりも
ステージの方が何倍もスゴいバンドがたくさんあった

ボルテイジなどはその典型



ハイウェイの孤独ズー・ニー・ヴー1968

R&Bサイケの傑作
ズー・ニー・ヴー
ハイウェイの孤独(ロンリーハイウェイ)

1968
アルバム
『ズー・ニー・ヴーの世界/R&Bベスト・ヒット』収録のオリジナル曲

スリリングなR&Bサイケの傑作
ズー・ニー・ヴーの
オリジナルのなかでは
最もガレージ的な
ナンバー
すっごく乾いた感じの
詩にもしびれます。

「白い珊瑚礁」のヒット曲を
持つ和製サム&デイヴと
呼ばれたグループ

渋谷のレストラン
・クラブ"カバーナ"の
専属として腕を磨いていた

もっぱら通好みの
R&Bをレパートリーに
していた事で評判を呼び

コロンビアから
当時としては
異例のアルバムによる
デヴューを飾ったグループ。

69年4月に発表した
セカンドシングル
「涙のオルガン」のB面
南洋への憧れを歌った
カレッジ・ポップ
「白い珊瑚礁」が
じわじわと評判になり

ついにはオリコンチャート
18位まで登り詰める
という思いがけない
ヒットとなった。

69年といえば

もはやGSは衰退期であったが
そんなさなか
彼らは一躍スターとなった

この
「ハイウェイの孤独」は
1986年にアメリカで
リリースされた
『Sixties Japanese Garage --Paych Sampler』
という日本のGSだけを14曲
集めた海賊版LPにも

「Lonely Hightway」

というタイトルで
紹介されています




赤毛のメリー/ザ・ガリバーズ(1968/7)

筒美京平のGS名曲の一つである
メンバーだけによる演奏も素晴らしい。
印象深いワウ・ファズ・ギターではじまり
慌ただしい展開の歌が入り
ラストの汽笛の音でとどめを刺すガレージ・ポップ


作詞:橋本淳
作曲:筒美京平

ザ・ガリバーズ

リリース作品は
シングル一枚だけだが、
レコード・デヴュー前にも
ニッポン放送の
『オールナイトニッポン』で
GS人気投票でトップに
立ったこともあったという、                                                謎の人気のあったグループ

何本もギターを壊したり、
オックスとの乱闘騒ぎなど、
パンクな話題を
提供していたバンド。

「赤毛のメリー」

メンバー六人組なのになぜ
「俺たち五人は~」なのか謎ですが

同年、秋にリリース予定だった
第二弾オリジナル曲「砂山」が
発売直前になって中止。

その後、
典型的なマッシュルームカットで長身の
このグループの華やかな
イメージを代表していた
サイドギターの小柴秀樹が抜けて
五人編成になってしまうあたり、
何か予言めいたものを感じないでは
いられません。

とにかくレコード運のないグループで
69年9月に新メンバーによるレコード
「ブラック・エンジェル」が
リリースされる予定だったが、
これも発売直前でお蔵になってしまった。

結局、シングル一枚で消えて行ったわけでありますが


Why, Baby, Why/The Beavers

和製ヤードバーズ、ビーバーズ。
専門家筋からは非常に
評価の高かった実力派グループ。
日本で最初の
ツイン・リード・ギターを
完成させたのもこのGSです。


ガレージ・パンクの研究科として
知られている
マイク・マラケッシが
GSの曲の中で一番高く
評価しているのが
この「Why, Baby, Why」
1967年11月のシングル『君なき世界』のB面
海外でも評価の高いガレージ・サイケで
アメリカやイタリアの
和物ガレージコンピレーションアルバムにも
収録されている。


イントロの石間秀樹
のギターが印象的
早瀬雅男(はやせまさお)と成田賢(なりたけん)
のツインボーカルによる
効果的なコーラスの付け方も斬新で名曲
この二人、は一部のファン層から
圧倒的な支持があって月刊誌
『平凡』の人気投票では13位という人気

成田賢(なりたけん)
(『サイボーグ009』『電子戦隊デンジマン』『獣拳戦隊ゲキレンジャー』の主題歌)

この曲を作曲した
醐樹弦(ごきげん?)というのは、実は
事務所の先輩にあたる
かまやつひろしの変名

事務所は
田辺しょうち社長のスパイダクションですから

ばりばりスパイダースの息がかかってる

69年4月に音楽的意見の食い違いから解散してますね。


あなたのそばが/ザ・サマーズ

ラ・シャロレーズ、
キッパーズ、
デビィーズにならぶ
「北海道四大GS」の一つ

1968リリースの
自主制作シングル「朝から晩まで」のB面
アメリカのローカル・バンドにも
ありがちな
スロー・パンク・ナンバー

1967年に結成された
北海道洞爺出身の
典型的なガレージバンド
洞爺湖で夏合宿して
猛特訓し、68年に
札幌のコロンビアの特販で
シングル「朝から晩まで」
をリリースしたのが縁で
コロンビアに認められて
68年10月にデノンから
メンバーによるオリジナル
『たった一言』でデヴュー

デヴュー後
東京のジャズ喫茶にも出てましたが
なじみは薄く、もっぱら札幌の
ラジオ局HBCを中心に活動していたグループ



Good-Bye, Baby/Phoenix

サウンドエフェクトによる
サイケデリック表現といえば
このバンドとこの楽曲を
紹介しないわけに行かない


はじめてワウワウペダルを導入するなど
そのサウンドエフェクトの多様ぶり
には右に出るものがいなかった
バンド、ザ・フェニックス


大衆にはまだ
サウンドエフェクト過多の
音楽は突飛すぎたのか
いまいち
ヒット要素にかけていた。

そんなフェニックスの

セカンドシングル「グッド・バイ・ベイビー」



ラジオルルイエでは
リスナー様の
お便りを募集しています。

リクエストや、質問なんぞも受付マッス!



紹介されると
番組特製オリジナルステッカーと
D,侯爵手書きのQシート
深海の不気味イラスト入り
をプレゼントいたします

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FMおだわら
「ラジオルルイエD,侯爵宛」

〒250-8555 神奈川県小田原市荻窪300番地 小田原市役所1F

FAX.0465-35-4230

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D,侯爵への励ましのお便り待ってます。





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by marquis_de_d | 2014-12-07 21:00 | RADIO R'lyeh
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