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■D,侯爵の『RADIO R'lyeh』、第弐佰四拾蜂夜■
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こんやもラジオルルイエ
今宵の永遠に付き合う皆様、どうぞよろしく…


□ 今夜紹介する楽曲 □



チビのジュリー/ヤング&フレッシュ
ジ・アングリー・マン/加山雄三とザ・ランチャーズ
Cool Cool Night/加山雄三とザ・ランチャーズ
お前が好きだよ/小高健司とザ・ローズ
シーサイド・バウンド/ザ・タイガース
涙の太陽/青山ミチ
アフロデティ/ザ・クーガーズ
のぼせちゃいけない/ザ・ダイナマイツ




チビのジュリー/ヤング&フレッシュ

近田春夫氏が
『定本 気分は歌謡曲』で

山内賢 率いるところの
日活ヤング&フレッシュ
っていうエレキバンド覚えてる?
たしか和田浩二がドラムかなんか
だったとおもうんだけど
山内賢がフェンダーのジャガーか
なんかでね
じつに昭和三十年代って感じで
良い音出していましたです

と書いているように
重要なバンドと
考えてもらってよろしい

そもそも
山内賢が日活の俳優仲間を
集めて結成したのは
62年のことで

寺内タケシとブルージーンズよりも
一足早いのである

エレキギターをフィーチャーした
ばんどとしては
日本最初だったかもしれない。

なんせ加山雄三と
ランチャーズもこのバンドに
刺激されて結成されたというのだ


山内賢、ジュディオングが
主演の日活映画『涙くんさようなら』の音源から
1966年7月30日の封切りだった

隅田川の船着場で
ヤング&フレッシュが練習しているシーンで
使用されている楽曲

小気味の良いギターとドラムのビート感が
いい感じのグルーヴを醸し出してます





ジ・アングリー・マン/加山雄三とザ・ランチャーズ
Cool Cool Night/加山雄三とザ・ランチャーズ

当時、名実共に
ブルージーンズとならぶバンド
といえば何と言っても
加山雄三とランチャーズだった。

アマチュアとはいえ
人気俳優のバンドという
ことで特権的地位にあり、

1965.12
ガレージ・インストの傑作
「ブラック・サンド・ビーチ」
を最初に数多くのレコードを
発表して行きます。



現在の世間一般のイメージと
違って、60年代の加山雄三
は日本を代表する優れた
コンポーザーであり、演奏家
であった(もちろん俳優でもある)



「ジ・アングリー・マン」
加山雄三とザ・ランチャーズ
洋楽レーベルのCBSコロンビア
から1966年にリリースした
(ちょうど、
東宝映画『エレキの若大将』が
ヒットしていた頃ですね)
アルバム

「恋は紅いバラ--加山雄三アルバム--」に
収録されたオリジナル
のインスト・ナンバー
作曲の弾厚作(だんこうさく)
加山雄三のペンネームですね

この
66年CBSコロンビアから出した
「恋は紅いバラ--加山雄三アルバム--」
そして東芝から出した
「加山雄三のすべて(ランチャーズとともに)」
という二枚は
どちらもインスト物のみならず
英語の歌詞つきの歌入りの曲もふくまれており

全曲、弾厚作(加山雄三)の
オリジナル曲だった。
これは当時、非常に画期的な事で

当時、日本のエレキバンドで
オリジナルインストナンバーを
レコード化したのは
ブルー・ジーンズの
「ブルー・ジーンNo.1」
「雨の想い出」など
数曲をのぞいては
ほとんどなかった

もう、皆無といっても過言ではない。

すなわち、
日本の
シンガーソングライターの先駆け
という位置に
加山雄三という人はいるんですね




Cool Cool Night/加山雄三とザ・ランチャーズ(1967/12


ハプニングス・フォー、
スーナーズも参加した
アルバム『加山雄三のすべて第三集・ゴーゴー加山雄三』
から

非行の温床となるとして
1965年秋あたりから
教育関係者を中心に
始まった
エレキ・バッシング
にもかかわらず

エレキ人気が衰えなかった
背景として

196512月公開
空前の配収を記録した
2億1千万『エレキの若大将』

アマチュア・エレキ番組で
加山のいるヤング・ビーツ
とジェリー藤尾のいる
シャークスが
バンド合戦を繰り広げる
この映画は若大将シリーズ
最高傑作
といわれ興行的にも
2億1千万の興行収入で成功し
エレキというものを社会的に
認知させた功績がある


(ちなみに同時上映は「怪獣大戦争」ゴジラ対キングギドラ、ラドン


公開した1965年は
ベンチャーズの
来日公演もあって
まさに1965年は
エレキブーム絶頂であったといえます。

しかし、寺内タケシが
ブルー・ジーンズを脱退した
1966年あたりからエレキ人気
に翳りが見えてくる。

そして66年6月30日から
7月2日ビートルズ来日によって
エレキインストバンド
がとたんにかっこわるく
見えてきてしまう。

ベンチャーズみたいに
歌の無いエレキバンド、
ダサい。みたいな。

そこいくと、
エレキだけでなく
歌も歌えた加山雄三は
66年七月の日劇のワンマンショー
で三日間で二万七千人動員という人気。

このときのステージは
そのまま映画化されて
(東宝『歌う若大将』)


そういった流行の流れがGSブームにつながっていく

ビートルズ来日時にホテル(たしかヒルトン
訪ねて行って交流した唯一の日本人
ミュージシャンが加山雄三だ。

日本では『アメリカン・グラフティ』のような
映画はまだ作られていないが
必要ないだろう

『エレキの若大将』
をみれば十分なのだ



お前が好きだよ/小高健司とザ・ローズ

西恵子という新人が
主役に抜擢された
1968年11月2日封切りだった
日活の『BG・ある19歳の日記 あげてよかった!』

この映画に
小高健司とザ・ローズという
レコードを出していないGSの曲が
フルコーラス入っている

ゴーゴー喫茶のシーンで
使用された楽曲で


いかにも
1968年らしい
ファズ・サイケな
音である

しかし
いくら
ファズ全盛時代といえ
これほど
ファズ・トーン出ずっぱりの
演奏は珍しい

ザ・ローズは
レコード未発売のGSなので
演奏を聴けるのは
映画というものはホント
素晴らしい


シーサイド・バウンド/ザ・タイガース

67年八月のリサイタルを収めた
デヴューアルバムにして、ライヴ盤という
『ザ・タイガース・オンステージ』より

やはり、社会現象
とまでなったAAA級のGS
タイガースは
もはやアイドルGSの枠を超え
60年代最高のスターGSだった
といえるでしょう



涙の太陽/青山ミチ(1965.5



青山ミチは遠藤賢司や
大西ユカリと新世界などが
カヴァーして有名になった
「ミッチー音頭」(1963.5
などで知られるハーフの歌手で
ポリドールとクラウンに
多くの作品を残している。
特にポリドール時代の音源は
カヴァーポップス/和製R&B的な
作品が若い世代にも
人気が高く、まとまった形での
CD化を望む声も高い

65年4月に
エミージャクソンが歌う
同曲の英語版が
コロンビアの洋楽部門から
リリースされ
同年夏を飾る記録的なヒット
となったが

こちらはほとんど売れずに
73年に安西マリアが
カヴァーをヒットさせるまで
幻の日本語版となっていた。
まあ、結局のところ
エミーをのぞく
日本のガールシンガー
1965、1966年の
作品はガレージというよりも
エレキ歌謡の範疇にあって
音も歌詞もまだまだ
泥臭かった。
ガールシンガーの
一人GSの完成は
67年黛ジュンの
「恋のハレルヤ」を
待つことになります




アフロデティ/ザ・クーガーズ(1967.10

クラウンに
和製ポップス部門が誕生したのが
67年

泉アキ、
レインジャーズ
サムライズなどと一緒に

ガレージ行進曲
「テクテク天国」をひっさげて
デヴューしたのが
クーガーズだった。

その『テクテク天国』のB面

ギリシャ神話をモチーフにした
エロス+ファズトーンのナンバー

スコットランド風の
スカートをはくという
奇抜なスタイルを
トレードマークとして
デヴューしたクーガーズ。




のぼせちゃいけない/ザ・ダイナマイツ


1968年5月に出た唯一のアルバム
『ヤングサウンドR&Bはこれだ!』収録曲
B面の5曲目に収録されている曲で
ヴォーカルの瀬川洋によるオリジナル。
パワフルな演奏で
80年代ビート・パンクに
通じるものがあってその先駆的存在。





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by marquis_de_d | 2017-07-09 21:00 | RADIO R'lyeh
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