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■D,侯爵の『RADIO R'lyeh』、第弐佰八十夜■
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こんやもラジオルルイエ
今宵の永遠に付き合う皆様、どうぞよろしく…


□ 今夜紹介する楽曲 □



割れた地球/Tiger

恋の朝焼け/ゲイリー・ウォーカー & ザ・カーナビーツ

I'm In Love/Fingers

Tell Me More/ザ・テンプターズ

Cry Cry Cry/Edwards

Good-Bye, Baby/Phoenix



割れた地球/Tiger


タイガースが68年に

リリースしたトータル・アルバム

『ヒューマン・ルネッサンス』より

このアルバムは、

「ポンペイ最後の日」

からモチーフを得た

コンセプト・アルバムで

GSと管弦楽の融合という

すぎやまこういちらの

意図が一応の成功を

見たアルバム

GS=不良=低い音楽性

という世評に反発するかのように

大げさなほどの

格調の高さと芸術性を

打ち出している

全体的にオーケストラを

導入したクラシック・ロックの

おもむきが強く

まるでオペラのような

アルバム


しかし

そんななかで


この曲に関しては

ジミ・ヘンドリックスの

影響を強く感じさせる

ニュー・ロック調の

ギターをフューチャーしており

ジュリーの甘めの

ボーカルとのコントラストが

非常に面白い。




恋の朝焼け/ゲイリー・ウォーカー & ザ・カーナビーツ



元ウォーカー・ブラザーズの

ゲイリー・ウォーカーの

来日記念盤として

カーナビーツをバックに

録音された作品

(いまじゃ忘れられているけど

人気あったんだよ、

ウォーカー・ブラザーズ

ビートルズくらい人気あった

ファンは100%女性)


作曲者の乗輪寺モトオは

カーナビーツをはじめ

フィリップス・レーベルの

GSプロデューサーだった

本城和治まさはる氏の変名

本城和治と言ったら

1960年代半ば、

スパイダーズ

テンプターズあたりの

ディレクターとして

事実上、GSという

ジャンルを世に送り出した

最重要人物。


そもそも、この人が

イギリスから

解散が決まったばかりの

ウォーカーブラザーズを

なんとか来日させた人物であり

根っこから関わっている

わけだが

そのとき、ゲイリーの

レコーディングを

カーナビーツが

やるという話になって

だけど、曲つったって

なにを歌わせようかと

思っているうちに

当日になっちゃった

というドタバタで

レコーディング前夜に

勝手にメロディを作って

そこにきていた

スコット・ウォーカーが

詞をあてて

(斯古都、名義)

スコットは

夜明けまでかかった

レコーディングに立ち会っている

その帰りに見た

朝の月がとても綺麗だったので

この歌の英語タイトルは

Cutie Morning Moon

なんとも

イギリスっぽい音に

仕上がっている作品です


ちなみにこのシングルの

B面はA面のカラオケに

ゲイリーが

収録中に

「ハロー」とか

「ミナサンコンチハ」

とか言っているのを

適当につなぎあわせた

もの


そんな本城和治の

プロデュースした

バンドと言えば

フィンガーズ




I'm In Love/Fingers


荒井由美が

このバンドの

取り巻きだったことは

有名な話


65年には

慶大風林火山杯

日米対抗バンド合戦

グヤトーン全国アマチュア・バンド・コンテスト

はじめ数々の

エレキバンドコンクールに出場し

賞を総なめ

さらに66年の

「勝ち抜きエレキ合戦」では

グランド・チャンピオン

となり全国にそのなを

轟かせた実力派バンド



レコードでは初期は

主にエレキ・インストで

GSブーム真っ盛りのころには

時代遅れ感が否めなかった


ここにフィリップスから

歌入りの曲を作れと

本城和治は

命じられるわけであります


よって

後期はバンド自身が望んだわけではない

ソフトロック志向が多くなってくる


そんな

フィンガーズの

貴重なミッシングリンク

といえる曲で


2000年になって発掘されるまで

未発表だったのが

『GSウルトラ・レア・トラックス』収録


エレキ・インスト・バンドとして

出発した彼らが

成毛(なるも)滋を

ギターキッズなら知らない人はいない

ドクターシーゲル

中心に新しいロックのトレンドに

傾倒していく様子が分かる。


なんとこの曲は

ステージでは40分を越えるナンバーで

ここに残された録音は

習作的な物らしいが

音はまぎれもなく

ガレージ・サイケだ。

レコードだけでは伺えない68年の

日本ロック・シーンを切り取る

貴重な記録である。

GSがもう少し商業主義から

離れたところで展開することが

できたらどんなに面白かっただろう。



Tell Me More/ザ・テンプターズ


彼らの指標となった二枚目のアルバム

「5-1=0 ザ・テンプターズの世界」1969・2

全曲オリジナルという意欲作



リーダーも松崎由治(よしはる)の特出した

作詞作曲能力


ひんやりとした空気感がたまらない

ガレージサイケデリックナンバー


もう、どうにもならないよね。

音がかっこ良すぎる。





クライ・クライ・クライ/ジ・エドワーズ




筒美京平のキャッチーなメロディと

ファズの効いた演奏と

狂おしい歌のバランスが

うまくとれたGSサウンド

レコーディング当日に

ヴォーカルの興石秀之(こしいし)が

風邪のため声が出ず、

代わりにオルガンの麻紀タケシが

歌っている。



Good-Bye, Baby/Phoenix



はじめてワウワウペダルを導入するなど

そのサウンドエフェクトの多様ぶり

には右に出るものがいなかった

バンド、ザ・フェニックス


寺内タケシの事務所からにバニーズの弟分として

テリーズに続き1967年に結成され

結成直後、油壺で一ヶ月に及ぶ

長期合宿でお得意の寺内タケシ式スパルタ教育で

鍛えられ、寺内企画、

「1968年の秘密兵器」

というキャッチフレーズで売り出されたものの


大衆にはまだサウンドエフェクト過多の

音楽は突飛すぎたのか

いまいち

ヒット要素にかけていた。


そんなフェニックスの


セカンドシングル「グッド・バイ・ベイビー」



この曲でももちろんワウワウを使ってますが、

なんとヴォーカルまでトレモロを

使用した実験作。ワウ、ファズはもちろん

その他わけのわからないサウンドエフェクトも

随所に挿入した

メンバー自身のオリジナル


ザ・フェニックスは

レコードはシングル二枚で

その後、出ずじまいなものの

横浜、東京のジャズ喫茶を中心に

地道に活動を続け


月に40本という

ライブスケジュールで

ほぼ毎日仕事があり、


実質的には

寺内企画で一番の黒字バンドだった。





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どしどしお便り下さい



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〒250-8555 神奈川県小田原市荻窪300番地 小田原市役所1F

FAX.0465-35-4230

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D,侯爵への励ましのお便り待ってます。





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by marquis_de_d | 2018-02-18 21:00 | RADIO R'lyeh
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