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■D,侯爵の『RADIO R'lyeh』、第参百夜■
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こんやもラジオルルイエ
今宵の永遠に付き合う皆様、どうぞよろしく…


□ 今夜紹介する楽曲 □




STANDING IN THE STORM (Inst.)/シャープ・ホークス

マイ・ボーイ・ロリポップ/中尾ミエ

ファニーの恋人/キングス

なればいい/ザ・スパイダース

サイケデリック・インストゥルメンタル/ザ・スパイダース

わたしの祈り/小山ルミ

トインキー・リー/ザ・カーナビーツ

朝まで待てない/ザ・モップス




□STANDING IN THE STORM (Inst.)/シャープ・ホークス



中山仁 田村正和

そしてシャープ・ホークス共演の

1968年3月1日封切りだった

松竹の『嵐に立つ』使用楽曲


不良少年たちがバンドを結成して

更生するお話


このころのシャープ・ホークスは


野沢裕二

安岡力也

鈴木忠夫

ジミー・レノン

の四人に


美島哲也

秋月克衛(かつえ)

が加わり

6人組になっていた


しかし、この演奏が

果たしてシャープ・ホークス

本人たちだけによるものか

確信が持てない








マイ・ボーイ・ロリポップ/中尾ミエ(1964.9)



64年ジャマイカ出身の少女


ミリー・スモールの

『マイ・ボーイー・ロリポップ』

が英米で大ヒットしたことが

きっかけで

ジャマイカ・スカが

世界中に広まった。



我が国でも

この曲のカヴァー盤

が何枚か作られましたが


この中尾ミエのヴァージョンは

バックに

1950年代の

コーデッツのヒット曲

『ラリポップ』を引用して

バック・コーラスを

配した独自の物

(しゃれおつ!)


恵とも子、クッキーズ

じゅん&ネネら在籍時の

スクール・メイツ


ビクターは”スカ”の

売り出しにもっと熱心だった会社で

当時の『ミュージックライフ』誌

64年9月号では

中尾と尾藤イサオがモデルになって

「スカの踊り方」という

特集が組まれたりもした



□ファニーの恋人/キングス


ダイナマイツ、ボルテイジ

と並んでジャズ喫茶よりも

米軍キャンプで圧倒的な

人気を博していたのが

このバンド


1964年に滋賀・大津で誕生。


京都の有名なクラブ

”ベラミ”で初ステージを

踏んだというから

相当な古株である


大阪の

サパー・クラブ

”レンガ”


やジャズ喫茶

”ナンバ一番”


で活躍した後

後輩のタイガースの人気に後押しされるように


1967年2月に上京


同年10月、

ムード歌謡的な

『アイ・ラブ・ユー』

でデヴュー




1968年10月にリリースだった

三枚目のシングル『ララの秘密』のB面



スカスカの

ガレージ歌謡だが

随分と地味な曲で

もっとファズを

強調していれば

ガッツが出ただろう


なぜかいつも帽子を

かぶっていたの

ボビー・ライトのソロ


全員ソロが取れるというのが

このグループの強みで


メンバーはそれぞれ


(vo)ボビーはアップ・テンポのロック

(lg)上田耕三はスコット・ウォーカー


(sg)平信史矩(ひらのぶふみのり?)はR&B


(o)西村晃はソフト・ロック


(d)渡辺進と(b)田中淳はビー・ジーズやビートルズ

レパートリーを得意としていたらしい






なればいい/ザ・スパイダース

サイケデリック・インストゥルメンタル/ザ・スパイダース


―――――――――――――――――――――――


サイケデリック・インストゥルメンタル/ザ・スパイダース



主演映画第三作目

1968年5月封切りの

日活『ザ・スパイダースの大騒動』

で使用された楽曲


―――――――――――――――――――――――


GS主演の映画、仮にこれをGS映画と呼ぶとして

その先駆けとなったのはやはり

スパイダースだった


67年8月封切りの

日活『ザ・スパイダースのゴーゴー向こう見ず作戦』

どんな障害もスパイダースが乗り越えて行くという

たわいのないストーリーだったが

スパイダースの演奏シーンがふんだんに盛り込まれ

ファンには満足のいく内容だった


その翌年68年2月には主演第二弾『スパイダースの大進撃』


そして同年五月に「スパイダースの大騒動」で


この映画の最大の見所である

かまやつひろしが開催する

”サイケデリック・デザイン展”

に訪れたマチャアキが、



突然ヒロインの

美奈悦子と結婚を妄想するという場面


ムッシュが「サイケデリック!」と叫び

マチャアキが妄想に入るシーンで


始まったのが


この曲を

演奏するシーン。


蛍光色を塗りたくった

ゴーゴー・ガール

ムッシュのサイケなペインティングの

ギターが印象的だった



この楽曲がリリースされたのは

66年リリースだったシングル

「サマーガール」のB面で



66年といえば

まだGSブレイク前夜ともいえる時代で

その時に

既にサイケの前兆を

感じていたとも言える


特に、お聞きいただいた楽曲と


66年に出たレコード

「サマーガール」のB面

のヴァージョンとの違いは


やはりファズトーンの導入である


とにかく、66年には

まだファズは出回っていなかったのだ



この曲は海外GSブート・アルバムに

Any thing You Want

Nati Bati Yi

の題で

何度も収録された人気の

プレ・サイケ・ソングで


モンスター・マグネットのメンバーが

変名で始めたバンド、

ウェルウォーター・コンスピラシー

やサウンドガーデンや


ノースウェストのバンド、クアシが

日本語のままカヴァーしているほど。







わたしの祈り/小山ルミ 1968


70年代は

セクシー歌謡路線の

トップスタアだった


小山ルミの

清純派アイドル時代

1968年にビクターから出した

唯一のシングル

『はじめてのデート』のB面



同年の映画『ある少女の告白 純血』に歌唱シーンがある


和製R&Bの隠れた名曲

A面のかわいらしさから

うってかわって

低音ピアノ

ギターの低音弦奏法から

テナーサックスがむせび泣く

夜の街を連想させる

ジャジーなサウンド

のイントロで始まる


ビクターからテイチクに

移籍後の

70年代は

「さすらいのギター」などの

ヒットがあり

独特のグルーブ感のある

歌唱は現在でも

根強い人気がある



(1968年だとまだ720の司会とか

スナッキーガールズをやっていた頃っすね



小山ルミも父親がアイルランド人という

ハーフで

このハーフというキーワードは

GS時代ガールズ・ポップの

シンボル的存在だった

戦後、アメリカ軍の

駐留に伴って生まれた

たくさんの混血児たちも

ちょうど、GSブーム

のころに思春期を迎え


とりわけ、

当時大漁にデヴューした

ハーフの少女たちは

GS特有の

無国籍性を

存在そのもので

体現していたといえる



1965年に各社から

一斉に発売された

60年代コンピレーションCD

『キューティ・ポップ・コレクション』

シリーズでも

ジャケットを飾ったのは

小山ルミを筆頭に

ほとんどが

ハーフのガールシンガーだった


また、

1968年というのは

GSギャルたちの

ひとつの終焉の時期でもあり


カルメン・マキが

フォーク調の

「時には母のない子のように」

でデヴューした

1969年春に

GSギャルの時代が終わる


ちょうど、

東大で安田講堂の攻防戦が

あったり、新宿に

フォークゲリラが

出現した頃で

世の中の空気が

がらりと変わってしまった。


これ以降、

日本の女性シンガーは

”フォーク”のモードに入ってしまう



トインキー・リー/ザ・カーナビーツ




ワイルドな

ステージで有名な

カーナビーツは、

「恋をしようよジェニー」

「チュ!チュ!チュ!」

「恋の夜明け」など

多くの曲で

ファズトーンを駆使して

最もファズの

使用頻度が高いグループ


この曲は

臼井のソロで

68年3月に発売されたオムニバス・アルバム

『レッツゴー/グループサウンド第一弾』

に収められているナンバー


66年5月にゲイリー・ウォーカーが

英国でリリースした曲のカヴァー


小気味のよいリズム感覚と

間奏で聴けるのギターソロで

豪快なファズギターの叫びを

聴くことができる

豪快で爽快なナンバー




朝まで待てない/ザ・モップス




薄めのファズ使用で

サイケ度はそれほどでも

ありませんが、何を隠そう

これが阿久悠の出世作となります


内発性があろうがなかろうが

モップスが

サイケデリック・ミュージックを

標榜して登場してきた

日本最初のバンドであることは

事実である


1966年、埼玉で

結成されたこのバンドは

当初は

ヴェンチャーズ・ナンバー

などをレパートリーとする

エレキインスト・バンドに

過ぎなかった


そこに鈴木ヒロミツの

加入によって

ヴォーカルにも

取り組むようになり

やがて

埼玉や都内のディスコテーク

ゴーゴー喫茶などで

活動を始め

67年には

GSブームを見越した

ホリプロと契約を結んだ。


GS戦国時代に突入する

67年、秋の

レコードデヴューに際し

なんとか他のバンドと

区別化を計ろうと策が

ねられた結果、

日本最初のサイケデリック・グループ

として売り出されることになった。


これは

事務所の社長、堀 威夫の

アイデアで

彼はちょうど、その年の

夏に訪れたサンフランシスコで

フラワー・ムーブメントを

目の当たりにし、

「次の時代はこれだ」

と直感していた。


ジェファーソン・エアプレインなどの

レコードを聴かされた

モップスは

これなら自分たちの

カラーともマッチすると

乗り気になったのであった。


67年11月デヴュー盤

「朝まで待てない」が

ビクターからリリースされた。



奇抜な衣装をまとい、

目隠しをして歌ったり

ドラムが真横を向いて演奏したり


サイケデリック・イメージの

演出につとめた結果

この曲は

オリコン38位までいった




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リクエストや、質問なんぞも受付マッス!

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〒250-8555 神奈川県小田原市荻窪300番地 小田原市役所1F

FAX.0465-35-4230

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by marquis_de_d | 2018-07-08 21:00 | RADIO R'lyeh
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