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■D,侯爵の『RADIO R'lyeh』第五百参什四夜■
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こんやもラジオルルイエ
今宵の永遠に付き合う皆様、どうぞよろしく…


□ 今夜紹介する楽曲 □



ラ・ラ・ラ/ザ・ワイルド・ワンズ

赤いドレスの女の子/ザ・スパイダース

ジンジン・バンバン/ザ・タイガース

オブラディ・オブラダ/ザ・カーナビーツ

太陽はもう輝かない/ザ・リード

ムーン・アンド・スターズ/ザ・ハーフ・ブリード

デイドリーム/ザ・スウィング・ウエスト


ラ・ラ・ラ/ザ・ワイルド・ワンズ


スウェーデンのグループシャムロックスのカヴァーで

タイガース、木の実ナナ

など日本でも

多くのミュージシャンに

カヴァーされた楽曲。


とにかく

レインボウズの「バラ・バラ」

ウィルソン・ピケットじゃなくて

ウォーカー・ブラザーズ・ヴァージョンの方の

「ダンス天国」

ジョンデルスの「ハンキー・パンキー」

そしてこの


シャムロックスの「ラ・ラ・ラ」は

GSクラシックスといえる楽曲で


とにかく、超有名GSからアマチュアGSまで

ほとんどのバンドがレパートリーにしていた。


これらの曲に共通する特徴は

あまり英語を覚えなくても

いいということに尽きると思う



1968年2月1日にリリースされたLP

『ザ・ワイルド・ワンズ・アルバム第二集』

A面オリジナル、B面カヴァーという

構成のアルバムだった。


全般にオーケストラを配した

カヴァー曲で構成されており

バンドとしての工夫は

あまり見られない中で


B面の4曲目に配置された

この曲は

シタールを導入するなど

独特のアレンジになっている


赤いドレスの女の子/ザ・スパイダース




明治百年とスパイダース結成七周年を

記念して発表された

1968年10月リリースのアルバム

「明治百年すぱいだーす七年」


A面には

スパイダースそれぞれのメンバーが

作詞作曲しソロをとったオリジナル曲を

披露したアルバムだが、


B面は主に

作詞が橋本淳

かまやつひろし作曲

大野克夫編曲


で構成されている。


橋本淳と言えば

『ブルー・シャトウ』

『亜麻色の髪の乙女』

など、GS曲を数多くてがけ


オリコンチャート解析において

「GS関連で最も売れた作詞家」

としても知られる。



陽気なリズムと

軽快なパーカッション

で確かな

スパイダニズムを

味わえる

爽快なナンバー



ジンジン・バンバン/ザ・タイガース



八枚目のヒットシングル

「青い鳥」のB面


ブンブン

ベースにまでファズがかかっている

ワイルドなナンバー。


ロック・バンドとしての

タイガース面目躍如たる一曲。


このころ

オーケストラをバックにした

シングルが続いた

タイガースですが


この曲は

ジミヘン風のギターを始め

演奏はぐっと厚みを増して

いわゆるニューロックの音に

なっています。


オブラディ・オブラダ/ザ・カーナビーツ


1969年3月10日リリースだった

シングル『オブラディ・オブラダ』

のA面で


ビートルズのカヴァーで

オリジナルにない

エンディングが面白い。


すでにオリジナルに

忠実な直球型の

ビートルズ・カヴァーが

主流になっていた時代に


久々に漣健児の起用で

実現した日本語カヴァー


オリジナルの

「Desmond」と「Molly」を

「太郎」と「花子」に

置き換えたお得意の

超訳が光る。


カーナビーツといえば

「お前の全てお!」

とシャウトしながら

スティックを突き出す

アイ高野のパフォーマンスで

大ヒットした

デヴュー曲

『好きさ・好きさ・好きさ』

ゾンビーズのカヴァーだが

漣健児の意訳歌詞が

どハマりした例だが



やっぱり、

日本語カヴァーならば

ビートルズも

スリー・ファンキーズの「抱きしめたい」

クール・キャッツの「プリーズ・プリーズ・ミー」

東京ビートルズの「キャント・バイ・ミー・ラブ」


などの超訳を務めた

漣健児でなくては

という思いがあったのかもしれません


業界には

ビートルズには日本語歌詞が

乗らないという定説があり、

そもそも

これを言い出したのは

漣健児本人のようだ


母国語でビートルズを聴ける

喜びというものがあります



太陽はもう輝かない/ザ・リード


1969年3月リリースだったLP

『サウンド・オブ・サイレンス/ザ・リード・ゴーズ・トップ・ヒット』


全編、ハーモニー重視で

ソフト・ロック路線の

全曲カヴァーで構成されている

アルバムで


ビートルズ

ビー・ジーズ

モンキーズ

ドアーズ

ローリングストーンズ

ジミーヘンドリックス

などなど


当時のありふれたヒット・ナンバーが

取り上げられ


オーケストラを配して歌う

可もなく不可もない曲

で構成されたアルバムから


太陽はもう輝かない


ウォーカー・ブラザーズの

ヒット曲のカヴァー


すっきりとした

クリアなコーラスが

心地よいソフトロックに

仕上がっている



リードといえば

当時のミュージシャンならば

知る人ぞ知る存在で


リード・ギターの

マーク・エルダーが

チョーキング奏法を

日本に持ち込んだ

まさにその人なのである。


それまで、

日本のバンドは

チョーキングを知らなかったのである


ザ・リードは

赤坂のクラブ「チータ」の

ハウス・バンドとして

活動しており

マークの演奏を見て

度肝を抜かれたという

GSマンは多い


そこには

マークのブルース・ギターを

盗み見するために

日本のGS連中が

毎晩のようにやってきていた

というのである。


ダイナマイツの山口富士夫も

その一人で

「とにかくアンプはボリュームいっぱい

トレブルもベースもいっぱいにして

こうやってチョーキングすれば

クリームみたいな音が出るんだっていうのが

俺は見てすぐわかったわけ


で、真似してみたら

同じ音が簡単に出た」


と『日本ロック大系上巻』に証言がある


山口富士夫が

ギブソンのES-355ステレオ・ヴァージョン

を使うようになったのも

その時にマークが使っているのを見た影響だと言っている


このほかにも

柳ジョージ

浅野孝巳

陳信輝など

多くのミュージシャンが

マークの演奏を見て

ブルース・ギターを学んだことを証言している


マーク・エルダーは

チョーキング奏法の伝道師

と呼ぶべき存在だ



ムーン・アンド・スターズ/ザ・ハーフ・ブリード


1969年 1月10日リリースだった

彼らのファーストシングル

『不思議な夢』

のB面「ムーン・アンド・スターズ」

英語歌詞による

さりげない


ボッサ・ロック


日系人を中心に

68年7月に結成された

グループでメンバーは


日系二世のヘンリー

日系ハワイ人のポール

仏中混血のアレン

アメリカ人のジャック

法政二高在中の日本人、マーク


立川、横田などの

米軍基地で活動した後、

都内のジャズ喫茶、

ディスコテークなどに進出


また、FENの「ティーンエイジャース・オン・パレード」

や「ファン・ダイヤル」にも出演した


在日外国人のバンドとしては

珍しく、R&Bではなく

(猫も杓子も

R&Bだった当時に)

ソフト・ロックを

売り物として

雑誌などでは

「日本のウォーカー・ブラザーズ」

といった扱われ方だった


69年1月「日本初のソフトロック」を謳い文句に

東芝/エキスプレスから

美麗なストリングスをバックにした

バラード「不思議な夢」でデヴュー


その後しばらくなりを潜めていたが

70年2月には第2弾として

「恋の足あと」を密かにリリース


旧GS勢がほとんど存在しなく

なった頃の1971年8月封切りだった

日活映画『八月の濡れた砂』

にこのバンドの出演シーンが

あることから


かなり後期まで活動していた

ことがわかる


―――――――――――――――――――


日本では69年頃になると

それまでのGS/ガレージ・サイケ路線から

かわってニューロック/ブルース・ロック

系のサウンドが台頭してくるが

その一方で

コーラス・ハーモニーを重視する

ソフトロック系のグループも

かなりでてきます。


ハーフ・ブリードなどは

ソフトロックグループの白眉で

優秀なバンドだったが

当時ほとんど注目されることはなかった。


ちなみに、近年日本では

この「ソフトロック」という

ジャンルは見直され

高い人気を得ているが


海外で日本のソフトロックが

再評価されたという話は

聞いたことがなく

日本だけの風潮のようです


そもそも、ソフトロックという

言葉が和製英語で、

欧米では通じないと

よく言われます


―――――――――――――――――――

デイドリーム/ザ・スウィング・ウエスト



1960年代の

ロカビリー時代から続いている

伝統のあるバンド

というか正確には

1957年三月に結成された

ウエスタン・バンドが

何度も衣替えしている

うちにGS時代まで

生き残ってしまって

伝統あるこのバンドも

66年頃には流行の

エレキギターバンドに

なっていたが

歌手三人に

バンド五人という編成は

前時代の名残を感じます


GS時代は「雨のバラード」

が思わぬヒットを飛ばし

少しは名前が知られるようになった


1968年5月リリースだった

アルバム『ステッピン・ア・ゴーゴー』より

主に67年ごろのヒット曲を

取り上げたエレキ・インスト集


ほとんどの曲でファズがうっすら

使われている他は

いかにも仕事でやってます

と言った無難な演奏




ラジオルルイエでは
リスナー様の
お便りを募集しています。

リクエストや、質問なんぞも受付マッス!

お手紙お葉書などに
番組へのご意見ご感想
を書いてお送りください

紹介されると
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D,侯爵への励ましのお便り待ってます。

どしどしお便り下さい



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「ラジオルルイエD,侯爵宛」

〒250-8555 神奈川県小田原市荻窪300番地 小田原市役所1F

FAX.0465-35-4230

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D,侯爵への励ましのお便り待ってます。





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by marquis_de_d | 2023-03-12 20:00 | RADIO R'lyeh
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